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東広島におけるイギリスのボンファイア・ナイト

数週間前のある日の夕べ。聞いていた音楽が終わると、花火の「ドーン」という音を、遠くから聞こえました。窓から見ても打ち上げ花火の「花」は見えませんでしたが、それにしても、花火の音が聞こえて、なんだか嬉しかったです。

嬉しく思ったのは、イギリスでは、花火といえば、ほとんどの日本人が思い出す夏ではなく、11月5日だからです。

花火を観るのに夏の方が快いのに、結構寒い11月に花火大会を開催する理由は興味深いです。なんと、反逆罪を記念するためなのです。しかも、去年でちょうど400年前の事件に由来する習慣です。

カトリック教徒を厳しく迫害していたエリザベス1世が亡くなった1603年から、話は始まります。継承者のジェームズ1世がエリザベスより寛容な態度を示すことをカトリック教徒は期待していましたが、そうはなりませんでした。1605年に、ジェームズ1世とプロテスタント政策にかなりの不満を持っている13人の若者は、この迫害の問題を暴力により解決するしかないと決心しました。

共謀者は36バレル(約1.5トン)の火薬を手に入れ、ロンドンの国会議事堂の地下室に置くことに成功しました。国会議事堂を爆破し、ジェームズ1世をはじめ、皇太子や大勢の国会議員を殺害する計画でした。

しかし、火薬は11月5日の議会開会の直前に発見されました。地下室で火薬を守っているガイ・フォークスという共謀者は逮捕され、王様や国会議員は死から救われました。残りの12人の共謀者も素早く逮捕され、拷問にかけられ、絞首刑にされました。

1605年11月5日の夜、ジェームズ1世の無事を祝うため、ロンドンのいたる所でボンファイア(かがり火)を点けました。それで11月5日はボンファイア・ナイトと名乗られるようになりました。未だに、かがり火をたくことと、ガイ・フォークスの人形をかがり火で焼くこと、花火を打ち上げることが盛んです。ボンファイア・ナイトの行事は、大規模な組織的イベントとして行う場合も、個人の庭に家族や友人が集まって小規模で行う場合もあります。

花火というと、どこでも一緒だと思われるでしょう。しかし、一見似ている習慣も実際は、歴史等の背景により、地域で異なることがあります。イギリスの晩秋の花火と日本の真夏の花火は、この異なることを示す良い例の1つです。
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